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2020年5月13日 (水)

V.A.Richings(2017).「Student Responses to Literary Text and Timed Reading Activities」を読む(『LET関西支部研究収録』)

高校生を対象とした文学教材の効能に関する研究が不足しているとのことから、2年計画のプロジェクトが立ち上げられ、その1年目の成果報告がなされています。ある選択科目において、制限時間を設けた上で文学教材を読ませ(1年で15回実施)、その効果が検証されています。CEFRで言うところのA1~A2レベルの高校2年生を調査対象としています。大変貴重な研究結果が示されています。

Richings, V. A. (2017). Student responses to literary text and timed reading activities. LET Kansai Chapter Collected Papers, 16, 21-33.

概要

ここでは、本論文で報告されている結果のみ簡単にまとめておきます。詳細は本論文を直接ご参照ください。

  • 多くの学習者がプロジェクト開始当初よりもリーディングと文学読解を楽しんでいるとアンケートで回答した(そして半数の学習者が来年以降も文学教材を使った英語の授業の継続を希望していた)。
  • 彼らの一般的な英語技能や読解技能は1年間をかけて向上することは残念ながら観察できなかったが、文学読解活動は有用(英語技能一般や読解技能の向上に役立つ)と感じているようであった。ただし、文学読解活動はあまり有用ではないと感じる学習者も1年目の最後に2名ほど見られた。
  • 時間制限を設けた読解活動については、学習者は肯定的にとらえていた。しかしながら、残念ながら読解力自体と読解スピードの向上は確認できなかった。ただし、学習者自身の感覚としては英語力の向上を感じていた。

 

 

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